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画面通りの出力!WYSIWYGとは?

計算機で書類や絵を作るとき、画面上の見た目と印刷物や電子書類の見た目が同じであることはとても大切です。画面では綺麗に並んでいても、印刷すると文字の位置がおかしかったり、文字の形が違っていたりすると、せっかくかけた時間と手間が無駄になってしまいます。そんな問題を解決するために生まれたのが、「見たままを得られる」という意味の「WYSIWYG」という考え方です。これは、英語の「What You See Is What You Get(あなたが見ている物が、あなたが得る物)」の頭文字を取った言葉で、画面表示と出力結果が同じになることを表します。この考え方が登場したおかげで、計算機を使った書類作成や絵作り作業は格段に効率が上がり、より感覚的に操作できるようになりました。 従来の計算機操作では、専門的な命令を打ち込んで作業を進める必要がありました。そのため、画面上には記号や命令文が表示されるだけで、完成形を想像しながら作業しなければなりませんでした。例えば、文字を太字にしたい場合、特別な命令を打ち込む必要があり、その命令が画面上に表示されても、実際に太字になっているかは印刷するまで分かりませんでした。しかし、WYSIWYGの登場により、画面上に太字のボタンが表示され、それをクリックするだけで文字を太字にできるようになりました。印刷前に完成形を確認できるため、修正の手間も大幅に減り、作業効率が向上しました。 WYSIWYGは、文書作成ソフトや絵を描くソフト、ホームページ作成ツールなど、様々な場面で活用されています。例えば、文章作成ソフトでは、文字の大きさや種類、配置などを画面上で確認しながら編集できます。絵を描くソフトでは、様々な色の絵の具や筆、消しゴムなどの道具を画面上で操作し、まるで本物のキャンバスに絵を描くように作業できます。ホームページ作成ツールでは、文字や画像、動画などを配置し、完成形のホームページを画面上で確認しながら作成できます。このように、WYSIWYGは、計算機をより使いやすく、より多くの人が創造的な活動に取り組めるように大きく貢献しています。誰でも簡単に、専門知識がなくても、プロ並みの仕上がりを目指すことができるようになったのです。
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テキストエディタを使いこなそう

机の上にある紙の束を想像してみてください。そこに、思い浮かんだ言葉を自由に書き留め、必要に応じて並び替えたり、不要な部分を削除したり、新しい言葉を付け加えたりする。まるで、思考をそのまま形にする作業です。電子計算機の世界にも、これとよく似た役割を持つ道具があります。それが、文章を作るための道具である、テキスト編集機です。 テキスト編集機は、飾り気のない簡素な見た目で、文字のみを扱うことに特化しています。写真や絵、複雑な模様などを扱うことはできません。しかし、この簡素さこそが、大きな利点につながっています。余計な機能がないため、動作が軽快で、文字を打ち込むことに集中できます。まるで、思考の流れを遮られることなく、言葉が自然と紡ぎ出されていくかのようです。また、電子計算機への負担が少ないため、古い機種でも快適に利用できます。 テキスト編集機には、様々な種類があります。基本的な機能のみを備えた簡素なものから、文字の色や大きさを変えたり、特定の語句を自動で置き換えたり、複雑な作業を自動化するための仕掛けを組み込んだりできる、高度な機能を持つものまで、多種多様です。自分の使い方や好みに合わせて、最適なものを選ぶことができます。 文章を書くのが苦手な人にとって、使いやすいテキスト編集機との出会いは、大きな助けとなるでしょう。まるで、頼りになる助手がいつも傍にいてくれるかのように、文章作成を心強くサポートしてくれます。思考を妨げることなく、言葉の海に飛び込み、自由に表現を楽しむことができるようになるかもしれません。まさに、文章作成の心強い味方と言えるでしょう。