
ドラッグ&ドロップで快適操作
掴んで運ぶような操作、それが「ドラッグ&ドロップ」です。まさに名前の通り、画面上のものを掴んで、別の場所に置く動作を指します。コンピュータ画面上の絵、つまりアイコンや文字列などを、マウスを使って移動したり、複製したりする際に使われます。
この操作は、大きく分けて三つの段階に分かれます。まず、動かしたいものを選びます。例えば、書類の束の絵ならば、その絵にマウスの矢印を重ねます。次に、マウスのボタンを押したままの状態にします。これが「掴む」動作に当たります。この状態でマウスを動かすと、掴んだ絵も一緒に付いてきます。まるで、手で掴んで運んでいるかのようです。
そして、運びたい場所にマウスの矢印を移動させます。例えば、ごみ箱の絵に重ねることで、その書類を捨てることができます。あるいは、別の書類入れの絵に重ねることで、書類の場所を移すことも可能です。最後に、マウスのボタンを離します。これが「置く」動作です。掴んでいた絵は、その場所に置かれます。
この一連の動作は、直感的で分かりやすいことから、現代の多くの機器で使われています。例えば、机の上を整理する時のように、直感的にファイルを移動したり、文章の一部を切り取って別の場所に貼り付けたり、といった操作が、このドラッグ&ドロップによって簡単に行えます。また、絵を描くソフトでは、線や図形を自由に動かしたり、大きさや形を変えることもできます。このように、ドラッグ&ドロップはコンピュータを扱う上で、基本中の基本と言える操作方法となっています。
さらに、近年では、画面に触れる操作が可能な機器も増えています。そのような機器では、マウスの代わりに指を使って、同じようにドラッグ&ドロップを行うことができます。これにより、より直感的に操作できるようになり、子供からお年寄りまで、誰でも簡単にコンピュータを扱えるようになっています。