インク

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インクリボン:縁の下の力持ち

活字を打ち付ける印刷機や、熱を使う印刷機で、文字や絵を描くためには、インクを染み込ませた帯、「インクリボン」が欠かせません。この薄い帯は、まるで絵筆の役割を果たし、紙やシールに文字や絵を描き出します。 活字を打ち付ける印刷機では、このインクリボンを紙に挟みます。機械の頭がリボンを叩くと、リボンに染み込んだインクが紙に移り、文字や絵が浮かび上がります。まるでハンコを押すように、一つずつ文字が作られていく様子は、見ていて面白くもあります。 一方、熱を使う印刷機では、熱でインクを溶かします。熱せられた部分がリボンに触れると、インクが溶けてシールなどの印刷したい物に移り、鮮やかな模様や文字を描きます。まるでアイロンで熱を加えて模様を付けるように、熱でインクを定着させるのです。 インクリボンには、様々な種類があります。黒一色のものもあれば、何色ものインクが染み込んでいるものもあります。また、水に濡れても滲まないものや、日光に当たっても色褪せないもの、薬品が付いても大丈夫なものなど、用途に合わせて選ぶことができます。 このように、インクリボンは、印刷の質を決める重要な部品です。印刷したいものに合わせて適切なインクリボンを選ぶことで、美しく鮮明な印刷を実現できるのです。
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インクカートリッジ:プリンターの心

インクを収めた容器であるインクカートリッジは、家庭や職場にあるインクジェット式印刷機で文字や絵を印刷する際に無くてはならないものです。印刷機の性能を十分に発揮するには、適したインクカートリッジを選ぶことが重要です。印刷機にとって心臓部のような役割を果たしていると言えるでしょう。 インクカートリッジには多くの種類があり、印刷機の機種によって形やインクの種類が違います。そのため、自分の印刷機に合ったインクカートリッジを選ぶ必要があります。適合しないインクカートリッジを使うと、印刷機が正しく動かなくなったり、ひどい場合には故障の原因になることもあります。 インクカートリッジは消耗品のため、定期的に交換しなければなりません。印刷の質が悪くなったり、インクが空になったりするのを防ぐためにも、インクの残量に気を配り、早めに交換することが大切です。 また、インクカートリッジは精密な部品で作られているため、丁寧な取り扱いが必要です。強い衝撃を与えたり、温度や湿度の高い場所に置いたりすると、インクが漏れたり故障の原因になったりします。保管するときは、直射日光を避け、涼しい場所に置くようにしましょう。 純正品は、印刷機のメーカーが作ったインクカートリッジです。印刷機との相性が良く、安定した品質で印刷できます。一方、互換品は、純正品以外の会社が作ったインクカートリッジです。純正品よりも価格が安いことが多いですが、品質にばらつきがある場合もあります。また、再生品は、使い終わったインクカートリッジを回収し、インクを詰め替えたものです。環境への負担を減らせるという利点がありますが、品質や信頼性は純正品や互換品に劣ることがあります。それぞれの長所と短所を理解した上で、用途や予算に合わせて選びましょう。