
初期化:新たな始まり
記憶装置の初期化とは、初めて使う時に準備をすること、あるいは既に使い始めたものをまっさらな状態に戻す操作のことを指します。これは、ちょうど新しいノートに文字を書く前の何も書かれていない白い紙のような状態を作り出す作業です。
初期化の対象となるのは、情報を保存しておく様々な機器です。例えば、パソコンの中に組み込まれている記憶装置や、持ち運びできる記憶装置、携帯電話や写真機などに使われている小さな記憶装置などが挙げられます。これらの機器は、初期化を行うことで初めて計算機が認識し、情報の読み書きができるようになります。
既に使用中の機器でも初期化が必要になる場合があります。機器の調子が悪い時や、保存されている情報を全て消して新しく使いたい時などです。これは、機器の出発点を新しく作り直す作業と言えるでしょう。
初期化を行うと、以前の情報の痕跡は全て消え、新しい情報を書き込む準備が整います。例えるなら、何もない更地になった土地に、新しく建物を建てるようなものです。初期化によって、記憶装置に新しい情報の空間を作り出すことができるのです。初期化には、大きく分けて二つの種類があります。一つは、機器の中身を全て消す方法で、もう一つは機器の設定だけを初期状態に戻す方法です。目的に合わせて適切な方法を選ぶことが大切です。初期化を行う際には、必要な情報が他に保存されているかを確認してから行うようにしましょう。一度消してしまった情報は、元に戻すのが難しいからです。