アルミニウム

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ハードウエア

放熱器:パソコンの冷却の仕組み

計算機の中身にある部品、特に演算処理装置や集積回路などは、動いていると熱を持ちます。これは、電気信号のやり取りでどうしても熱が発生してしまうためです。もしこの熱をうまく処理しないと、部品の温度が上がりすぎて、計算機が正しく動かなかったり、壊れたり、ひどい場合には火事になる危険もあります。この熱をうまく逃がすための装置が、放熱器です。 放熱器は、熱くなった部品に密着するように取り付けられています。部品から発生した熱は、まずこの放熱器に伝わります。放熱器は、熱をよく伝える金属、例えば銅やアルミなどで作られており、表面積を広くするために、たくさんのひだやフィンと呼ばれる薄い板が並んでいます。 表面積が広いほど、周りの空気に熱を伝えやすくなるためです。ちょうど、熱いものを冷ます時に、広く薄く広げるのと同じ理屈です。 放熱器に伝わった熱は、周りの空気に放出されます。さらに、放熱器には送風機(ファン)が取り付けられていることが多く、風が送られることで、熱がより早く効率的に放出されます。人の体が熱くなった時に、汗をかいて体温を調節するのと同じように、放熱器は計算機にとって重要な役割を果たしていると言えるでしょう。高性能な計算機ほど発熱量が多いため、より大型で高性能な放熱器が必要になります。まさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。