なりすまし

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インターネット上のなりすまし:ねかまの実態

インターネットの世界では、現実には男性でありながら、女性を装って活動する人々がいます。こうした人々は「ねかま」と呼ばれています。彼らは匿名性の高いインターネットという場を利用し、あたかも女性であるかのような言葉遣いや振る舞いを行い、他の人々と交流します。 ねかまが出現する場所は様々です。古くからある電子掲示板や電子メール、会話形式でやり取りをするチャットはもちろんのこと、近年では多くの人が楽しむオンラインゲームの中にも見られます。さらに、動画を配信する場で活動しているねかまもいるなど、活動の場は広がり続けています。インターネットという仮想空間だからこそ可能な、現実の世界では難しいなりすましと言えるでしょう。 「ねかま」という言葉そのものは、俗語として扱われています。場合によっては、相手を見下したり、侮辱したりする意味を込めて使われることもあります。しかし、すべてのねかまが他人を騙そうとしているわけではありません。趣味や遊びの延長として、あるいは自分自身を表現する方法の一つとして、ねかまをしている人もいます。そのため、ねかまに対する評価は人によって様々であり、一概に良いとも悪いとも言えません。 インターネット上の情報には、真実ではないもの、作り話であるものが含まれているという可能性を常に意識しておくことが大切です。ねかまのような存在がいることを知り、情報を見極める目を養い、発信されている情報が本当に正しいのかどうかを慎重に見極める習慣を身につけるようにしましょう。
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巧妙化進むネット詐欺:ファーミングにご用心

偽のホームページに誘い込む方法は、利用者をだまして、本物そっくりの偽物のホームページにアクセスさせて、大切な個人情報を盗み取る、たちの悪いインターネット上の詐欺行為です。一見すると、正規の銀行や買い物サイトと全く区別がつかないほど精巧に作られています。そのため、利用者は偽物だと気づかないまま、会員番号や暗証番号、クレジットカードの情報などを入力してしまいます。これらの入力された情報は、犯罪者の手に渡り、不正に送金されたり、勝手に商品を購入されたりする危険があります。 具体的には、電子郵便に偽のホームページへの繋がりを仕込んだり、検索結果に紛れ込ませたりと、様々な方法が用いられます。例えば、銀行を装った電子郵便が届き、「お客様の口座に不正アクセスの疑いがあります。安全のため、下記の繋がりから暗証番号を変更してください」などと書かれている場合があります。しかし、この繋がりをクリックすると、偽の銀行のホームページに飛ばされ、入力した情報は犯罪者に盗み取られてしまいます。また、検索サイトで商品を検索した際に、上位に表示された繋がりが偽物のショッピングサイトにつながっている場合もあります。正規のサイトと見分けがつかないほど精巧に作られているため、利用者は偽物だと気づかず、個人情報を入力してしまいます。 近年、これらの手口はますます巧妙化しており、見破ることが非常に難しくなっています。例えば、ホームページの見た目だけでなく、インターネットの住所であるURLも本物に似せて作られるため、注意が必要です。以前はURLに不自然な文字列が含まれている場合が多かったのですが、最近では本物のURLとほとんど変わらない偽のURLが使われるようになっています。そのため、URLだけで偽物を見分けるのは困難です。このような状況下で、自分の身を守るためには、セキュリティ対策をしっかりと行うことが重要です。怪しい電子郵便の繋がりは絶対にクリックしない、セキュリティソフトを導入して常に最新の状態に保つ、正規のアプリストア以外からはアプリをダウンロードしないなど、基本的な対策を徹底することが大切です。