ウェブを支える仕組み:HTTPとは

ウェブを支える仕組み:HTTPとは

ITを学びたい

先生、「HTTP」ってなんですか?

IT専門家

簡単に言うと、ホームページのデータを送受信するためのルールだよ。インターネットでホームページを見るときに、裏で動いているものだね。

ITを学びたい

ホームページのデータって、文字だけじゃなくて、画像とか動画も含まれますか?

IT専門家

その通り!文字だけでなく、画像、音声、動画など、ホームページで見られるものは全てHTTPで送受信されているんだよ。

HTTPとは。

『HTTP』とは、インターネットのような、コンピューター同士がつながる仕組みの中で、情報をやり取りするときの手順を決めたものです。ホームページの文章だけでなく、写真や音声、動画といった情報も、この手順を使って送受信されます。これは、『ハイパーテキスト転送手順』の略です。

情報のやり取りを円滑にするもの

情報のやり取りを円滑にするもの

私たちが日々目にしている画面上の文字や絵、動画は、どのようにして届けられているのでしょうか?それを可能にしているのが、「お約束事」のようなものです。インターネットの世界では、この「お約束事」のことを「HTTP」と呼びます。

「HTTP」とは、情報のやり取りを円滑にするための手順書のようなものです。ウェブサイトの情報を見たいコンピューターと、その情報を保管しているコンピューターの間で、どのように情報をやり取りするかを細かく定めています。例えば、ウェブサイトの情報を下さいとお願いする時の書き方や、お願いされた情報をお返しする時の情報のまとめ方など、様々なルールが決められています。

このルールのおかげで、世界中にある様々なコンピューターが、同じ言葉で情報をやり取りできるのです。まるで、言葉の通じない人々が集まる国際会議で、通訳者がそれぞれの言葉を翻訳して、円滑なコミュニケーションを助けるように、「HTTP」は異なる種類のコンピューター同士が情報を正しく理解し合えるように手助けをしているのです。

例えば、皆さんが旅行先で現地の言葉が分からなくても、翻訳アプリを使ってコミュニケーションが取れるとします。この翻訳アプリのように、「HTTP」は異なるコンピューター同士が情報をスムーズに交換するための共通語の役割を果たしていると言えるでしょう。

「HTTP」のおかげで、世界中の情報が、まるで一つの大きな図書館にあるかのように、誰でも簡単にアクセスできるようになっています。普段何気なく見ているウェブサイトの裏側では、このような技術が私たちの生活を支えているのです。

要素 説明
HTTP インターネット上で情報をやり取りするための手順書(お約束事)。
ウェブサイトの情報を見たいコンピューターと、情報を保管しているコンピューターの間で、情報のやり取り方法を細かく定めている。
HTTPの役割 世界中にある様々なコンピューターが、同じ言葉で情報をやり取りできるようにする。
異なる種類のコンピューター同士が情報を正しく理解し合えるように手助けする。まるで翻訳アプリのように、異なるコンピューター同士が情報をスムーズに交換するための共通語の役割を果たす。
HTTPのメリット 世界中の情報に誰でも簡単にアクセスできるようになる。

情報の運び手

情報の運び手

網の目のような世界的な情報網、インターネットを支える技術の一つに「超文章転送規約」というものがあります。これは、普段私たちが見ている画面の中の文字や絵、動画などを運ぶ役割を担っています。この規約を略して「HTTP」と呼びます。

たとえば、買い物をするための場所をインターネット上に作ったとしましょう。その場所に商品を並べるためには、商品の絵や値段などの情報を載せる必要があります。このような情報を運ぶのがHTTPの役割です。私たちが文字情報として見ている商品名や説明書きはもちろん、商品の詳しい様子が分かる写真や絵なども、このHTTPによって運ばれてきます。

HTTPは文字だけでなく、様々な種類の情報を運ぶことができます。音楽や話し声といった音声、動画なども運ぶことができます。これらの情報を組み合わせることで、色々なものが作れるようになります。たとえば、商品の説明書きだけでなく、商品の紹介動画を載せることもできますし、商品の雰囲気に合った音楽を流すこともできます。このようにして、私たちはインターネット上で様々な情報を見たり聞いたりすることができるのです。

動画の公開や買い物など、インターネット上で行う様々な活動は、このHTTPによって支えられています。映画を見ることができるのも、好きな音楽を聞けるのも、欲しいものを買えるのも、HTTPのおかげです。もしHTTPが無かったら、インターネットでこれらを楽しむことはできません。インターネット上で情報を見るためには、その情報を運ぶ役割を持つHTTPが不可欠なのです。

このように、HTTPはインターネット上で情報をやり取りするために欠かせない、重要な役割を担っているのです。

役割 HTTPが運ぶ情報 具体例
情報を運ぶ 文字、画像、動画、音声 商品名、説明書き、商品写真、紹介動画、音楽
インターネット上の様々な活動を支える 様々な種類の情報 動画の公開、買い物、映画鑑賞、音楽鑑賞

名前の由来

名前の由来

「エイチティーティーピー」という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。インターネットに触れる機会が多い現代において、実はとても身近な存在なのです。よく目にする「HTTP」は略称で、正式には「ハイパーテキスト転送規約」と言います。少し難しそうに聞こえますが、一つずつ分解して考えてみましょう。

まず「ハイパーテキスト」とは何でしょうか。普段私たちが目にする文章は、文字だけで構成されています。しかし、インターネット上では、文字だけでなく、画像や音声、動画など、様々な種類の情報が一つの文書の中に埋め込まれていることがよくあります。このような、多様な情報をまとめた文書のことを「ハイパーテキスト」と呼びます。そして、このハイパーテキストには、他の情報へアクセスするための「リンク」が埋め込まれています。例えば、文章の中に埋め込まれた画像をクリックすると、その画像の詳細情報が表示される、といった具合です。

次に「転送」とは、読んで字のごとく、情報をある場所から別の場所へ送ることです。インターネット上では、世界中に散らばる情報が、この「転送」によってやり取りされています。

最後に「規約」とは、共通のルールのことです。情報を受け渡す際、送り手と受け手が同じルールに従っていなければ、正しく情報を伝えることができません。例えば、日本語を話す人と英語を話す人が会話をするには、通訳が必要です。これと同じように、インターネット上で情報を正しくやり取りするためには、共通のルールが必要なのです。これが「規約」の役割です。

つまり、「ハイパーテキスト転送規約」とは、多様な情報を埋め込んだ文書を、インターネット上で正しくやり取りするためのルールなのです。このルールのおかげで、私たちは世界中の情報に簡単にアクセスできるようになっているのです。HTTPは、インターネットを支える重要な役割を担っていると言えるでしょう。

用語 意味
HTTP ハイパーテキスト転送規約
ハイパーテキスト 文字、画像、音声、動画など、様々な種類の情報が一つの文書の中に埋め込まれ、他の情報へアクセスするためのリンクが埋め込まれている文書
転送 情報をある場所から別の場所へ送ること
規約 共通のルール
ハイパーテキスト転送規約(HTTP) 多様な情報を埋め込んだ文書を、インターネット上で正しくやり取りするためのルール

情報のやり取りの方法

情報のやり取りの方法

私たちが普段何気なく見ているホームページの情報も、実は舞台裏で活発な情報のやり取りが行われています。このやり取りは、主に「要求」と「回答」という形で進められます。

ホームページを見たいと思った時、私たちの使っている閲覧ソフトは、目的の情報を保管している機械に対して「この情報をください」という要求を送ります。この要求のことを「要求」と呼びます。要求には、どの情報を欲しいのかを示す情報や、閲覧ソフトの種類などの付加情報が含まれています。まるで、お店で店員さんに「○○をください」と注文するようなものです。

情報を保管している機械は、この要求を受け取ると、それに対応した情報を返します。これを「回答」と呼びます。回答には、要求された情報はもちろんのこと、処理がうまくいったかどうかを示す状態の情報なども含まれています。これは、お店で店員さんが注文された商品を渡してくれるのと似ています。

この要求と回答の流れ全体をまとめて「やり取り手順」と呼びます。やり取り手順は、世界共通の規格で定められており、どの閲覧ソフトとどの情報保管機械でも同じ手順で情報のやり取りができます。

例えば、私たちがホームページ上の写真を見たいと思った時、閲覧ソフトは写真データの要求を情報保管機械に送ります。情報保管機械は要求を受け取ると、保存している写真データを回答として閲覧ソフトに返します。閲覧ソフトはこの写真データを受け取って画面に表示することで、私たちは写真を見ることができるのです。

このように、普段意識することはありませんが、ホームページを見るためには、閲覧ソフトと情報保管機械の間で絶えず要求と回答のやり取りが行われています。この仕組みのおかげで、私たちは世界中の様々な情報に瞬時にアクセスできるのです。

情報のやり取りの方法

安全な通信のために

安全な通信のために

昨今、情報網における情報の安全確保は、なくてはならないものとなっています。自分の大切な情報や買い物の決済に使う情報などを安全にやり取りするためには、やり取りする内容を暗号化することが重要です。暗号化とは、情報を特別な方法で変換し、許可された人だけが元の情報に戻せるようにすることです。

情報網で広く使われている通信方式であるHTTPには、より安全性を高めたHTTPSという方式があります。HTTPSは、SSL/TLSと呼ばれる暗号化技術を用いることで、より強固な安全性を提供しています。SSL/TLSは、情報を暗号化するための鍵をやり取りし、その鍵を使って通信内容を暗号化します。これにより、第三者による盗聴や書き換えといった脅威から情報を守ることができます。

HTTPSを使うことで、例えば、買い物をするときにクレジットカード情報を入力しても、その情報が盗み見られる心配を減らすことができます。また、ネット上でやり取りする様々な情報も、安全に守られます。情報網を安心して使うためには、HTTPSが不可欠と言えるでしょう。

情報網を見るための道具である閲覧ソフトのアドレス表示欄に「https//」と表示されていれば、その接続はHTTPSを使っていることを示しています。「http//」で始まる場合は、HTTPSは使われていません。安全な情報網の場所を使う際は、必ずアドレス表示欄を確認し、「https//」で始まっているかを確認するように心がけましょう。この小さな確認が、あなたの大切な情報を守る大きな一歩となります。

HTTPSとは メリット 見分け方
HTTPにセキュリティを強化した通信方式。SSL/TLSと呼ばれる暗号化技術を用いる。 第三者による盗聴や書き換えといった脅威から情報を守る。例えば、クレジットカード情報を入力しても、その情報が盗み見られる心配を減らす。 閲覧ソフトのアドレス表示欄に「https//」と表示されている。

進化し続ける技術

進化し続ける技術

網の目のように世界中に張り巡らされた情報の通り道、それがインターネットです。そして、その通り道を人や物が行き交うための約束事が、今回お話する「エイチ・ティー・ティー・ピー」と呼ばれるものです。

この約束事は、時代に合わせて常に変化し、より良いものへと進化を続けています。かつては、手紙を送るように、一つ一つ丁寧に情報をやり取りしていました。しかし、それでは時間がかかりすぎます。もっとたくさんの情報を、もっと速く送りたい。そんな時代の要望に応えるために、「エイチ・ティー・ティー・ピー」も進化を遂げてきたのです。

例えば、「エイチ・ティー・ティー・ピー/ツー」や「エイチ・ティー・ティー・ピー/スリー」といった新しい約束事が生まれました。これらは、まるで高速道路のように、一度にたくさんの情報をスムーズに送ることができる仕組みです。以前は、一つずつ順番に情報を送る必要がありましたが、今では複数の情報を同時に送ることができるようになったのです。このおかげで、私たちは動画を見たり、大きな資料をダウンロードしたりする際に、以前よりもずっと速く情報を手に入れることができるようになりました。

また、情報のやり取りが複雑になるにつれて、セキュリティの強化も重要な課題となっています。新しい「エイチ・ティー・ティー・ピー」では、情報の暗号化技術が強化され、より安全に情報をやり取りできるようになっています。これは、まるで大切な荷物を送る際に、厳重な梱包をするようなものです。

このように、「エイチ・ティー・ティー・ピー」の進化は、私たちのインターネット体験をより快適で安全なものへと変えてきました。そして、これからも技術は進歩し続け、インターネットの世界はさらに便利で豊かなものへと発展していくことでしょう。まるで、道路や鉄道網が整備され、人や物がよりスムーズに移動できるようになるように、「エイチ・ティー・ティー・ピー」の進化は、インターネットという情報の通り道をより便利で快適なものにしていくのです。

HTTPの進化 説明 メリット
初期のHTTP 手紙のように一つ一つ情報をやり取り
HTTP/2, HTTP/3 高速道路のように一度に多くの情報を送ることができる。複数の情報を同時に送ることができる。 動画視聴や大きなファイルのダウンロードが高速化
セキュリティ強化 情報の暗号化技術が強化 安全な情報のやり取り