プログラムを作る:手順を言葉で伝える
ITを学びたい
先生、『プログラムを作る』っていう意味の『プログラミング』ってよく聞くんですけど、具体的にはどういうことをするんですか?
IT専門家
いい質問だね。プログラミングとは、コンピューターにさせたい仕事を、コンピューターが理解できる言葉で指示を書くことだよ。例えば、計算をさせたり、絵を描かせたり、ゲームを作ったりもできるんだよ。
ITを学びたい
コンピューターが理解できる言葉…って、どんな言葉なんですか?
IT専門家
いくつか種類があるんだけど、例えば、足し算や引き算などの計算を指示する記号や、文字を表示する記号などがある。それらを組み合わせて、複雑な処理も指示できるようになるんだ。
programmingとは。
「情報技術」に関する言葉である「プログラミング」(電算機に仕事をさせるための手順書きを作る作業。問題を解いたり、やるべき仕事を片付けるための一連の手順を、電算機が理解できる言葉で書き表すこと。)について
プログラムとは何か
計算機は、人が指示を与えない限り、自ら動くことはありません。計算機にどのような作業を、どのような順番で行うかを伝える必要があります。その指示書が、すなわち「プログラム」です。プログラムは、計算機が理解できる特別な言葉で書かれています。この言葉を「プログラム言語」と言います。
プログラム言語には様々な種類があり、それぞれ得意な分野や書き方が異なります。しかし、どのプログラム言語にも共通しているのは、計算機に正確で詳細な指示を与えるという目的です。例えば、簡単な足し算をする場合でも、「まず、最初の数字を用意しなさい。次に、二番目の数字を用意しなさい。そして、その二つの数字を足しなさい。最後に、結果を表示しなさい。」のように、一つ一つの手順を明確に示す必要があります。あいまいな表現や省略は許されません。まるで、料理の作り方を記したレシピのようです。レシピには、材料の種類や分量、調理の手順が細かく書かれています。プログラムも同様に、計算機が作業を行うための手順を、計算機が理解できる言葉で一つ一つ丁寧に記述していきます。
プログラムは、身近な様々なところで活躍しています。例えば、朝起きると、目覚まし時計が時間を教えてくれます。これは、時計の中に組み込まれたプログラムが時間を計測し、設定した時刻になるとアラームを鳴らすように指示を出しているからです。また、電車に乗ると、自動改札機が切符を読み取り、ゲートを開閉します。これも、プログラムが切符の情報を確認し、ゲートの制御を行っているからです。スマートフォンでゲームをしたり、インターネットで買い物をしたりすることも、全てプログラムによって実現されています。普段は意識することが少ないかもしれませんが、私たちの生活は、様々なプログラムによって支えられているのです。このように、プログラムは現代社会においてなくてはならない存在となっています。
プログラムとは | 計算機にどのような作業をどのような順番で行うかを伝える指示書 |
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プログラム言語とは | プログラムを書くための特別な言葉。様々な種類があり、それぞれ得意な分野や書き方が異なる。 |
プログラムの性質 |
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プログラムの活躍例 |
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プログラムの重要性 | 現代社会においてなくてはならない存在 |
プログラムを作る目的
道具を作るように、計算機に指示を出すための言葉を使って、様々な作業を自動化したり、新しいものを作り出すために、仕組まれた言葉の集まり、つまりプログラムを作ります。これは、まるで家事を手伝ってくれるロボットや、美味しい料理を作ってくれる魔法の調理器具を作るようなものです。
例えば、たくさんの書類を整理する必要があるとします。一枚一枚手で仕分けるのは大変な時間と労力がかかります。しかし、計算機に指示を出すための言葉を使ってプログラムを作れば、あっという間に書類を整理することができます。これは、まるで書類整理ロボットを作ったようなものです。
また、難しい計算を何度も繰り返す必要がある場合を考えてみましょう。電卓を使って計算することもできますが、計算の回数が多いと、時間もかかりますし、計算ミスをする可能性も高くなります。このような場合にも、プログラムが役立ちます。プログラムを使えば、複雑な計算も素早く正確に行うことができます。これは、まるで計算専門の賢い助手を作ったようなものです。
さらに、プログラムは新しいサービスや製品を生み出すためにも使われます。例えば、日頃使っている携帯電話の中の様々な機能や、インターネット上で提供されている様々なサービスは、全てプログラムによって作られています。これらのサービスは、私たちの生活をより便利で豊かにしてくれます。これは、まるで魔法の道具を生み出す魔法使いになったようなものです。
このように、プログラムを作る目的は様々ですが、共通しているのは、私たちの生活をより良くするためであるということです。問題を解決したり、作業を効率化したり、新しいものを作り出したりと、プログラムは様々な場面で活躍しています。そして、これからも、私たちの生活をより豊かにしてくれるはずです。
プログラムの用途 | 例 | メリット |
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作業の自動化 | 書類整理 | 時間と労力の削減 |
複雑な計算の処理 | 大量の計算 | 高速処理、計算ミスの削減 |
新しいサービスや製品の開発 | 携帯電話の機能、インターネットサービス | 生活の利便性向上 |
プログラムを作る手順
何かを作る時と同じように、計算機に指示を出すための手順書、つまりプログラムを作るにも順序があります。まず、何をしたいのか、目的をはっきりさせることが大切です。例えば、計算機を使って家計簿をつけたいのか、それともゲームを作りたいのかによって、作るプログラムは全く違います。
目的が決まったら、どのように計算機に指示を出すか、手順を細かく考えます。家計簿の例で言えば、収入と支出を入力し、合計や残高を計算する手順が必要です。ゲームなら、登場人物の動きや得点の計算方法などを決める必要があります。この手順を考える作業は、料理のレシピを考えるのと似ています。材料と作り方を順番に書き出すことで、誰でも同じ料理を作れるように、計算機にも正確な手順を示す必要があります。
手順が決まったら、計算機が理解できる言葉で手順書を書きます。これは、外国の人と話す時に翻訳機を使うようなものです。日本語で書いた手順を、計算機が理解できる言葉に変換する必要があります。この変換に使うのがプログラミング言語と呼ばれるもので、様々な種類があります。どの言語を選ぶかは、作るものや目的に合わせて決めます。
手順書を書き終えたら、実際に計算機で動かして、正しく動くか確認します。料理で言えば、試食をする段階です。もし、味が薄ければ塩を足すように、プログラムも意図した通りに動かない場合は、手順書を修正します。この確認と修正を繰り返すことで、より正確で使いやすいプログラムが出来上がります。まるで職人が丁寧に作品を仕上げていくように、何度も修正を繰り返すことが、完成度の高いプログラムを作る秘訣です。
様々なプログラム言語
様々な用途に合わせて作られた道具のように、計算機に指示を出すための言葉も多種多様に存在します。これらをプログラム言語と呼び、それぞれ得意な分野や持ち味が異なります。そのため、何を作りたいかによって、最適な言語を選ぶ必要があります。
例えば、誰もが気軽に使えるような見た目豊かな情報発信の場、つまりホームページを作るためには、それに適した言語があります。一方、まるで人と会話しているかのような、自ら考えて答えを返す人工知能を作るためには、また別の言語が用いられます。膨大な量の情報を整理し、そこから隠れた規則性や関係性を見つけ出すデータ分析にも、それぞれの目的に特化した言語が存在します。
これらの言語は、それぞれ文法や書き方の規則が異なり、言葉を覚えるのと同じように、時間をかけて学ぶ必要があります。しかし、一度使えるようになれば、様々な道具を自由に使いこなせるように、計算機を思い通りに動かすことができるようになります。
どの言語を学ぶのが良いかは、作りたいものや将来の目標によって大きく変わります。例えば、ゲームを作りたいのであれば、ゲーム開発に適した言語を学ぶのが近道です。また、将来情報処理の専門家として活躍したいのであれば、幅広い用途で使える汎用性の高い言語を学ぶのが良いでしょう。あるいは、特定の分野の研究に役立つ特殊な言語を学ぶという選択肢もあります。
大切なのは、まず自分が何をしたいのか、どんなことを実現したいのかをはっきりさせることです。目標が定まれば、それに最適な言語を見つけ、学ぶための道筋も自ずと見えてくるでしょう。
目的 | 例 | 適切な言語 |
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情報発信(ホームページ作成) | 見た目豊かな情報発信の場 | HTML, CSS, JavaScriptなど |
人工知能開発 | 人と会話するようなプログラム | Python, Lisp, Prologなど |
データ分析 | 大量データから規則性や関係性発見 | Python, R, SQLなど |
ゲーム開発 | ゲーム作成 | C++, C#, Java, Luaなど |
汎用処理 | 幅広い用途 | Java, Python, C++など |
特定分野の研究 | 特定の研究に役立つ処理 | Fortran, MATLABなど |
プログラム学習の始め方
何か新しいことを始めたいと思った時、手順書を手に入れることは最初の第一歩です。まるで料理のレシピのように、プログラムを作るための手順書が数多く存在します。本屋さんに行けば、初心者向けの手引書がずらりと並んでおり、インターネット上でも無料の学習サイトがたくさん見つかります。自分に合った教え方をしてくれる先生に直接習いたいという方は、教室に通うのも良いでしょう。
どの方法を選んでも、まずは簡単な手順を試すことから始めましょう。例えば、画面に文字を表示させる、簡単な計算をするといった小さなプログラムです。この小さな成功体験が、次のステップへの自信につながります。少し慣れてきたら、徐々に複雑な手順に挑戦してみましょう。一つ一つ段階を踏んでいくことが、着実に実力をつけるための近道です。
プログラム作りは、試行錯誤の連続です。思い描いた通りに動かない、手順の途中でつまずく、そんなことは日常茶飯事です。大切なのは、諦めない心です。なぜ動かないのか、手順のどこが間違っているのか、じっくり考えてみましょう。問題の原因を探し、解決策を見つけることこそ、真の学びにつながります。行き詰まった時は、他の人が書いた手順書を参考にしたり、詳しい人に助言を求めるのも良いでしょう。
一人で学ぶのが難しいと感じる方は、仲間と一緒に学ぶのも一つの方法です。同じ目標を持つ仲間と交流することで、モチベーションを高く保つことができます。教え合い、励まし合うことで、学習の継続にもつながります。色々な人と関わりを持つことで、新たな発見や刺激が生まれることもあります。
焦らず、一つ一つ、自分のペースで着実に進んでいきましょう。
プログラムと未来
計算機を動かす手順書とも言えるプログラムは、これからますます大切な役割を担うことになるでしょう。人工知能やあらゆる物がインターネットにつながる技術、膨大な量の情報の集まりといった様々な分野でプログラムが役立てられています。これらの技術は私たちの暮らしを大きく変えていくと考えられます。
プログラムの仕組みを理解し、それを使いこなす能力は、これからの世の中で必要とされる力の一つとなるでしょう。子供から大人まで、誰もが計算機の言葉を学ぶ機会を持つことが大切です。計算機の言葉を学ぶことは、単なる専門的な技術を身につけるだけでなく、筋道を立てて考える力、問題を解決する力、新しいものを作り出す力などを育むことにもつながります。
例えば、人工知能はプログラムによって作られており、私たちの生活の様々な場面で活用され始めています。自動運転の車や、言葉を理解して応答する機械などは、人工知能の技術によって実現されています。これらの技術は、私たちの生活をより便利で快適なものにしてくれるでしょう。また、あらゆる物がインターネットにつながる技術も、プログラムによって支えられています。家の中の電化製品や、街中の信号機などをインターネットにつなげることで、様々な情報を集め、分析し、活用することが可能になります。これらの技術は、私たちの生活をより安全で効率的なものにしてくれるでしょう。
膨大な量の情報の集まりを分析し、活用するためにも、プログラムは必要不可欠です。例えば、商品の売れ行きや顧客の購買履歴などを分析することで、企業はより効果的な販売戦略を立てることができます。また、病気の発生状況や治療の効果などを分析することで、医療の進歩にも貢献することができます。
このように、プログラムは様々な分野で活用され、私たちの生活を大きく変えていく力を持っています。未来を担う世代にとって、計算機の言葉を学ぶことは、なくてはならない知識となるかもしれません。
プログラムの重要性 | 具体的な例 | 得られる能力 |
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様々な分野での活用 | 人工知能、IoT、ビッグデータ解析 | – |
生活の向上 | 自動運転、スマート家電、医療の進歩 | – |
プログラミング学習の重要性 | – | 論理的思考力、問題解決能力、創造力 |
未来への必要性 | – | – |