交差ケーブル:機器接続の必需品

交差ケーブル:機器接続の必需品

ITを学びたい

先生、『クロスケーブル』って、普通のケーブルと何が違うんですか?

IT専門家

良い質問だね。普通のケーブル、つまり『ストレートケーブル』は、両端の線が同じように繋がっているんだ。でも、コンピューター同士を繋ぐときは、片方の送信をもう片方の受信に繋がないといけない。そこで『クロスケーブル』の出番だ。

ITを学びたい

なるほど。じゃあ、『クロスケーブル』は線が交差して繋がっているんですね?

IT専門家

その通り!線が交差しているから、送信と受信が正しく繋がるんだ。だから、コンピューター同士を繋ぐときは『クロスケーブル』、別名『リバースケーブル』を使う必要があるんだよ。

cross cableとは。

同じ種類の機械、例えばコンピューター同士を繋ぐ時に使うケーブルの一種について説明します。このケーブルは「クロスケーブル」と呼ばれています。普通によく使われるケーブルだと、送信する部分同士が繋がってしまい、うまく通信できません。そこで、このケーブルの中には、電線が途中で交差している部分があります。これにより、送信する部分と受信する部分が正しく繋がって、機械同士がデータをやり取りできるようになっています。ちなみに、このケーブルは「リバースケーブル」とも呼ばれます。

交差ケーブルとは

交差ケーブルとは

同じ種類の機械同士、例えば計算機と計算機、あるいは集線装置と集線装置を繋ぐ時に使う線が交差ケーブルです。情報を送るための線と受け取るための線がケーブルの中で交差していることから、この名前が付けられました。この交差している構造のおかげで、片方の機械から送られた信号がもう片方の機械の受け取る場所にきちんと届き、情報のやり取りがスムーズに行えます。

たとえば、二台の計算機を直接繋いで情報のやり取りをしたい場合、この交差ケーブルが必要になります。計算機Aの情報発信線が計算機Bの情報受信線に、そして計算機Bの情報発信線が計算機Aの情報受信線に繋がることで、初めて双方向の通信が成り立ちます。集線装置同士を繋ぐ場合も同様です。

しかし、最近の機械には「自動判別機能」というものが備わっていることが多いです。これは、繋がっている線の種類を自動的に見分けて、情報の送受信の経路を機械内部で切り替える機能です。この機能のおかげで、交差ケーブルを使わなくても普通のケーブルで同じ種類の機械同士を繋ぐことができるようになりました。

とはいえ、古い機械や一部の特別な機械では、今でも交差ケーブルが必要な場合があります。そのため、情報のやり取りを行う上での基本的な知識として、交差ケーブルの働きを理解しておくことは大切です。いざという時に交差ケーブルが必要になった場合、その役割と使い方を理解していれば、機器同士を正しく接続し、通信を確立することができます。ネットワークのトラブルシューティングにおいても、交差ケーブルの知識は役立つことがあります。

ケーブルの種類 説明 使用場面
交差ケーブル 送受信線がケーブル内で交差。機械Aの送信線は機械Bの受信線に、機械Bの送信線は機械Aの受信線に接続される。
  • 同じ種類の機械同士(計算機-計算機、集線装置-集線装置など)を接続する場合。
  • 古い機械や一部の特別な機械で自動判別機能がない場合。
普通のケーブル 自動判別機能を持つ最近の機械で使用可能。 自動判別機能を持つ同じ種類の機械同士を接続する場合。

ストレートケーブルとの違い

ストレートケーブルとの違い

ネットワークを構築する際に欠かせないケーブルには、いくつか種類があります。中でも「まっすぐなケーブル」と「交差ケーブル」は、機器をつなぐ上で重要な役割を果たしますが、それぞれ役割が異なり、適切に使い分ける必要があります。

まっすぐなケーブルは、異なる種類の機器同士を接続する際に使用します。例えば、計算機と分配器、あるいは計算機と経路制御機を接続する際に用いられます。ケーブル内部の配線は、両端のコネクタで同じ位置にある端子が対応するように、まっすぐに接続されています。このため、計算機から送られた信号は、そのまま分配器や経路制御機に届きます。異なる種類の機器は、信号の送受信の役割が既に決まっているため、まっすぐなケーブルで問題なく通信できます。

一方、交差ケーブルは、同じ種類の機器同士、例えば計算機と計算機、あるいは経路制御機と経路制御機を接続する際に使用します。同じ種類の機器同士をまっすぐなケーブルで接続すると、互いに送信しようとする信号が衝突してしまい、通信がうまくいきません。これを防ぐために、交差ケーブルでは内部の配線が交差しています。具体的には、送信用の配線と受信用の配線が反対側に接続されています。これにより、一方の機器が送信した信号は、もう一方の機器の受信側に届き、正常に通信できるようになります。

このように、まっすぐなケーブルと交差ケーブルは、接続する機器の種類によって使い分ける必要があります。異なる種類の機器にはまっすぐなケーブルを、同じ種類の機器には交差ケーブルを使用することで、ネットワークを正しく構築し、円滑なデータのやり取りを実現できます。ケーブルの種類を正しく理解し、適切な選択をすることで、ネットワーク構築におけるトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

ケーブルの種類 接続する機器 役割 配線
まっすぐなケーブル 異なる種類の機器(例:コンピュータとハブ、コンピュータとルータ) 異なる種類の機器同士を接続 両端のコネクタで同じ位置にある端子が対応
交差ケーブル 同じ種類の機器(例:コンピュータとコンピュータ、ルータとルータ) 同じ種類の機器同士を接続 送信用の配線と受信用の配線が反対側に接続(交差)

交差ケーブルの作り方

交差ケーブルの作り方

機器同士を繋ぐために使う網状の線がいくつか束ねられたケーブルには、いくつか種類があります。その中で、「交差ケーブル」と呼ばれるものは、特別な配線がされています。このケーブルは、お店で買うこともできますが、道具と材料があれば、自分で作ることもできます。材料となるのは、「ストレートケーブル」と呼ばれる、普通の配線のケーブルと、ケーブルの先端に付ける小さな部品、そして専用の工具です。

まず、ストレートケーブルの両端にある小さな部品を外します。この小さな部品は「コネクタ」と呼ばれ、ケーブルの中の細い線を保護し、機器と接続するための大事な部分です。コネクタを外すと、中から色の付いた細い線が出てきます。この細い線の並び順を変えることで、交差ケーブルを作ることができるのです。線の順番を変える作業は「交差させる」と呼ばれ、決められた順番があります。この順番は、インターネットで調べたり、専門の書籍を読んだりすることで知ることができます。

色の付いた細い線を順番通りに並べ替えたら、新しいコネクタをしっかりと取り付けます。これで、交差ケーブルの完成です。ただし、線の順番を間違えてしまうと、機器同士がうまく通信できなくなるので、注意が必要です。もし、順番を覚えるのが難しかったり、作業に自信がない場合は、無理せずお店で売っている交差ケーブルを買った方が良いでしょう。自分で作った場合でも、きちんと通信できるかを確認するための専用の道具「テスター」を使って、線が正しく接続されているかを必ず確認しましょう。確認することで、安心して機器を使うことができます。

ケーブルの種類 特徴 作成方法 注意点
交差ケーブル 特別な配線 ストレートケーブルの配線を変更
1. ストレートケーブルのコネクタを外す
2. 中の色の付いた細い線の並び順を変える(交差させる)
3. 新しいコネクタを取り付ける
線の順番を間違えると機器同士が通信できない
順番を覚えるのが難しかったり、作業に自信がない場合は、お店で売っている交差ケーブルを買った方が良い
テスターを使って、線が正しく接続されているかを確認
ストレートケーブル 普通の配線

利用場面の減少

利用場面の減少

近ごろは、情報のやり取りをする機械の進歩によって、交差ケーブルを使う機会が減ってきています。これは、多くの機械に備わっている「自動判別機能」のおかげです。この機能は、接続されたケーブルの種類を自動的に見分け、内部の信号の通り道を正しく切り替えることができます。

たとえば、昔は機械同士を繋ぐ時に、ケーブルの種類を間違えると通信できませんでしたが、今ではこの機能のおかげで、まっすぐなケーブルで繋いでも、自動的に交差ケーブルと同じように動いてくれます。つまり、ケーブルの種類を気にせずに機械を繋ぐことができるようになったのです。この便利な機能によって、ネットワークの構築や管理がより簡単になりました。

以前は、機械同士を繋ぐ際に、二種類のケーブルを使い分ける必要がありました。一つは、同じ種類の機械を繋ぐための交差ケーブル、もう一つは異なる種類の機械を繋ぐためのストレートケーブルです。しかし、自動判別機能が登場したことで、この二種類のケーブルを使い分ける必要がなくなり、ほとんどの場合ストレートケーブルだけで済むようになりました。

とはいえ、古い機械や一部の情報機器には、この自動判別機能が備わっていないものもあります。そのため、交差ケーブルが必要になる場合もまだ残っています。特に、古い機械と新しい機械を繋ぐ場合や、特殊なネットワークを構築する際には、交差ケーブルが必要になることがあります。ですから、交差ケーブルの存在を完全に忘れてしまうのは危険です。状況によっては、今でも重要な役割を果たす可能性があります。もしもの時のために、交差ケーブルの知識と、使い方を覚えておくと良いでしょう。

機能 説明 メリット 注意点
自動判別機能 接続されたケーブルの種類を自動的に見分け、内部の信号の通り道を正しく切り替える機能 ケーブルの種類を気にせず機器を接続できる。ネットワークの構築や管理が容易になる。 古い機器や一部の情報機器にはこの機能が備わっていない場合があり、交差ケーブルが必要になる場合もある。
交差ケーブル 以前は、異なる種類の機器を接続するために使用されていたケーブル。 自動判別機能がない機器同士を接続できる。 自動判別機能搭載機器ではストレートケーブルで代用可能。
ストレートケーブル 同じ種類の機器、もしくは自動判別機能搭載機器を接続するために使用されるケーブル。 現在、多くの機器接続で使用可能。 自動判別機能非搭載機器同士を接続する場合は交差ケーブルが必要。

交差ケーブルの別名

交差ケーブルの別名

網の目を編むように線を束ねたもの、交差ケーブルは、言い換えれば反転ケーブルとも呼ばれています。これは、ケーブルの内部で線がねじれ、交差しているためです。この交差の仕方にはいくつか種類があり、568A568Bという二つの作り方があります。

ケーブルの両端に接続部分があります。この接続部分をコネクタと呼びます。交差ケーブルを作る場合、通常は片方のコネクタを568Aのやり方で、もう片方のコネクタを568Bのやり方で配線します。つまり、両端で線の並び方が違うのです。

これらの呼び方、つまり交差ケーブル、反転ケーブル、568A、568Bといった言葉は、網の仕組みを説明する資料でよく見かけます。ですから、これらの言葉を覚えておくと、資料の内容をより深く理解する助けになります。

また、注意が必要なのは、異なる作り方で配線されたケーブル同士を繋げる時です。例えば、568Aで作られたケーブルと、568Bで作られたケーブルを繋げようとすると、うまく通信できないことがあります。これは、線の並び方が違うため、情報のやり取りがうまくいかないことが原因です。

そのため、ケーブルを繋げる際には、両方のケーブルの配線が同じかどうかを確認することが大切です。同じ規格で作られたケーブル同士を繋げることで、安定した通信を確保することができます。

用語 説明 関連用語 注意点
交差ケーブル/反転ケーブル 内部の線がねじれて交差しているケーブル。 568A、568B 異なる作り方で配線されたケーブル同士を繋げると通信できないことがある。
568A/568B 交差ケーブルの二つの作り方。線の並び方が異なる。 交差ケーブル、反転ケーブル ケーブルを繋げる際は両方のケーブルの配線が同じか確認が必要。
コネクタ ケーブルの両端にある接続部分。 568A、568B 片方は568A、もう片方は568Bで配線するのが一般的。